One Tin Soldier / The Original Caste

　世界の皆様こんにちは。昔っから物見高いのは江戸っ子の常なんて申しますが、なになに、尾張っ子だって負けちゃァいませんぜ。ってコトで、ETC千円祭り初日に参加してきましたよ。本日の行く先は厚木海軍飛行場であります。

　そんなこんなで前日夕方から寝て朝の4時から出発。さんざっぱら前日から混む混むなんてニュースじゃいってましたが豈図らんや、こいつが実にスムーズで。サービスエリアの厠も込み合うだろうって水分控え目で警戒してたですが、まあ休日並みですな。結果渋滞は毎度ボトルネックになる下りの蒲郡の辺りで引っかかっただけでしたよ。随分拍子抜けだぜ。

　で、厚木で見てきたのは専ら米海軍航空隊の機材。例によってこの辺は恐ろしく知識が無いんで、あやふやだったり空想が混じってたり、辻褄が合わない恐れがありますが、なにぶん兵器の知識が昭和20年あたりで止まってますんでご容赦を。
　でもって見てきた飛行機なんですが、SH-60辺りのヘリコプターはアブラゼミ程度に見慣れてますんでイマイチ興味を引かず、トキトキに尖った戦闘機も趣味じゃないと。そこで目を引いたのがこの方、攻撃機かと思ったら偵察機っぽいEA-6とか仰る方。普通の複座式かと思ったら並列かつタンデムなんで、俺の車みたいに4人乗りなんですな。コーティングされた風防が銀蝿みたいで格好いいです。翼の下にぶら下げてる何か。便利な道具だってジョニー親方に聞いたんですが、何の道具だっけ。永久機関？とりあえず先っちょのペラで発電して使うそうですが。
　そしてこちらがE-2 ホークアイ。正真正銘偵察機であります。鼻先には俺の大好物の外人さんの書いたスケッチ漢字。前も書いたけど、どっかのフォントベンダーが出さないかねえ、US Kanji sketch とかって。垂直尾翼が4枚も付いてます。よほど安定性が悪かったのか、ってイギリスの飛行機じゃないんだからそんなこたァねえです。まあ背中の円盤の都合でこの形状なんですかね。あと艦載機だから大きく出来なかったと推察。
　先ほどアブラゼミ呼ばわりしたSH-60ですが、さすが米軍機、派手で目を引きます。バテレンの岡っ引きとか、汚い宮本武蔵とか。あー、なんか酷い事書いてるみたいですけど、いい意味でね。その汚い宮本武蔵の水平尾翼には目玉模様が。敵に遭遇した時にこれを見せて驚かせたところで逃げるそうです。うそです。まあ歌舞伎の隈取りなんでしょうね。こちらは北斎の神奈川沖浪裏からですかね。面白いです。そこんとこいくと海自は地味ねえ。ああ海軍に予算があれば。まあ予算があったってうるさい団体が居るんで無理か。

　さあこの辺でご飯にしますか。例によってアメリカ飯、今日はハンバーガーと骨付きカルビであります。野菜ゼロです、連中らしいです。フライドポテトも売ってましたけど、そんなの野菜に入らねえんだよ。とは云え、米軍基地に行くとお肉が一杯喰えるんで欠食児童の俺としては嬉しいです。ゲプ。

　食後は腹ごなしも兼ねてUS-2見物。やっぱし飛行艇ってのは良いですなあ、浮世離れしてて。これが飛んだり水面に降りたりするんですから、想像しただけでご飯三杯は喰えますよ。こいつはメシを喰う前から散々観察してたんですが、食後の散歩から帰ってきたら青いC-130が増えてるじゃねえか！これ何か事情があって昨日は厚木にお泊まりだったとか。うむ、飛行艇も良いけど輸送機もね。この大きな機体が飛ぶってだけで（以下省略）。青い機体は以前観艦式予行の時に遠くを飛んでゆくのを見たのみなんでしっかり頭とメモリに刻み込みましたよ。ファインダー越しに見る垂直尾翼の戦隊マーク（って今時云うの？）がMe163のノミのマークっぽく見えたんですが、拡大するとペガサスの図案なのね。ゴメンよ、虫と間違えて。悠々とペラをぶん回して小牧方面へ帰るお見送り。

　さ、そんなワケで暇人さんの新日本紀行 厚木に行ってきたでござるの巻、如何だったでしょうか。それではまたの機会にアディオスアミーゴ。ってことでおしまい。